Prism(プリズム)の最小フレ角とアッべ数
ここからは波長依存性に関して議論していこうと思う。
図のようにプリズムの白色光がプリズムを通過すると屈折率の波長依存性があるため、
波長ごとにフレ角δが異なる。
フレ角δと屈折率nと頂角αの関係は、前節で説明したように
となる。各波長がフレ角が最小値近傍で、頂角が十分小さいときに、上式は以下のように単純化できる。
ここで、分散量(つまり、C線とF線の波長の違いによるフレ角の差)δF−δCと平均波長のフレ角δdの比を考える。
つまり、この量はその物質が光をどの程度波長ごとに分けるのかを表す目安となることを意味する。
この比ωを分散能(dispersive power)と呼び、
とあらわされる。さらに、これの逆数をAbbe数と呼び、
となる。